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看病疲れからか、京次は命の隣で、寝息を立てていた。
一方、命は布団を頭からすっぽりと被っているが、眠ってはいなかった。
残念ながら、京次が命の体に反応しなかったのは、間違いなく”娘”だからだ。
この理由は、京次が永遠に命を性の対象として見ない事を意味する。
しかし、それを、どうしても納得出来ない命がそこに居た。