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小判ザメが思わず叫んだ通り、皆月京次はとんでもない離れ業をやってのけた。
サラメロウと小判ザメ。 スピードも質も全然違う二人の攻撃を、一本の腕だけで完璧に防いで見せたのだ。
「怯むな!!コイツ、この状態では防御に徹するしかないわ!!」
実力の差を思い知り、弱気になった小判ザメに対してサラメロウの怒声が飛んだ。
確かに、それは正しい。
片手を骨折し、両足も封じられているのは今も変らない。 京次の超スピードをもってしても、最後に残された腕を防御以外に使う余裕はなかった。
「小判ザメ!!攻撃の回転を上げるわよ!!」