クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

 この時、流石の貴時も顔色が変わった。 

 今まで、若いながらも、それなりの修羅場をくぐり、先ほども、強敵のエデン父と一戦交えた貴時である。 『黒い瞳』と相対するにしても、それなりの自信があった。

 だが、まだまだ自分が『人間の常識』から脱していなかったのだと自覚するしかなかった。

 視界を遮られていながら、至近距離で拳銃の弾丸を躱すなど、生物の為せる業では無い。

 雪之絵命の体を借りる『黒い瞳』という敵は、この世の者では無いのだ。

 

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「ちい!」

ガラッ

バキャ

「!!」

バリッ

 『黒い瞳』は、小石に蹴躓いてバランスを崩した子供と同じ。

 しかし雪之絵の血が作用している以上、空中で体勢を整えるなど造作も無い。

だから、空中にいる間に、弾丸を撃ち込む!

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