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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

b

「...おい、本当に、命姉さんに輸血は必要ないのか?」

「ええ、しなくても大丈夫だと思いますわ。 良く頑張りましたわね、命ちゃん。」

「桐子さんも、お疲れ様。」

「それに...」

「今まで、本当にご苦労様。ゆっくり休んで下さいね。」

コクリ

「あ、あれ!?」

「元気じゃねーか、」

「だったら、さっさと娘の所に行けよ。」

「もう、本当に俺達に出来る事は、何も残ってないからな。」

ズッ

「!」

「アケミさん?何を...」

「このままだと、私一人だけ何もせずに終わってしまうからね。もう少しだけ悪あがきさせてもらうわ。」

「...そういう事なら、俺も手伝わせてもらうぜ?」

 命を静かに寝かせながら、貴時が立ち上がる。

「何もしなかったというなら、俺も同じだからな。」

「...そう? じゃあ、さっきの部屋にトカレフが二丁転がっているはずなの。取って来て。」

 さっきの部屋とは、命が囚われ、『黒い瞳』化した部屋だ。 貴時も入ったので知っている。

「なら、私も何か...」

「お前は休んでろ、両足怪我してるだろ?」

 動こうとした桐子に、貴時が肩に手を当てて止めた。

「親父と命姉さんを救ってくれて、ありがとよ。」

「は...」

「え!?いえ っ私は...!」

「はー...流石は京ちゃんの息子だわ。ああやって、女の子をその気にさせてしまうのね。」

「まー、桐子が男の子に興味持つのは大歓迎だけど、桐子っ、」

「はっ、はい!?」

「用意は私達がするから、その後で桐子にも手伝って欲しいんだけど、いい?」

「はい、あ、でも、水晶玉には霊力が全然残ってません。」

「そう、でもそれは大丈夫だから。」

「え?」

「え?」


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