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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

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近距離戦。白い死神に対して有効だった。

皆月京次と雪之絵真紀にとっては、ただの近距離でも、身体の大きな白い死神からすれば超近距離。

白い死神は、廊下の両端を崩された影響で、左右の移動を封じられている。そこから京次と雪之絵に前後から挟まれ、前後左右の四方を固められた。

状況を例えるなら、『狭苦しいロッカーの中』。

長い腕は、近すぎる相手への攻撃も、相手の攻撃を防ぐのにも不向きであり、窮屈な態勢から素早く正確に動くのは難しく、

『高速域"白い世界"は使わない』と、自分で宣言したが、そんな宣言など関係なく、皆月京次と雪之絵真紀は、"白い世界"を自力で封じ込めたのである。

また、身体が常人の30倍の強度を誇る白い死神であるが、

雪之絵真紀は長距離で速度勝負していた時とは異なり、多種多様なのはそのまま、体重を乗せる攻撃に変化。

『即死拳』と評価された京次の右は言うに及ばず。

白い死神がいくら頑丈とはいえ、この攻撃を無条件に食らい続ける訳にはいかなかった。

「私が考える以上に、君達は考えているね。」

「とはいえ、自分で言い出した縛りだ。10歩進むまで"白い世界"を使わない約束は守るよ。」

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「!」

「では、一歩目いこうか。」

クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

(その二十八)


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