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悪戯
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子供はいいわよね・・・・。
早苗は目の前でゲームに興じる郁巳(いくみ)に視線を向け、溜息をついた。
「はぁ・・・。」
改めて溜息をつくと件の郁巳が振り返る。
「姉ちゃんどうしたの?」
「べっつにー・・・。」
気のない返事をすると、早苗は立ち上がった。
「あたし、部屋にいるから。何かあったら声かけてよね。」
「うん、わかった。」
素直に頷く郁巳を残して、早苗は二階の部屋に上がった。
何ゆえ花の女子大生たる彼女が天気のいい土曜の昼間に小学生のお守りなどしているかというと、それにはちょっとしたわけがある。両親が従姉妹夫婦と1泊の旅行に出てしまったのである。当然、子供たちは残される結果となり、この家には早苗と、彼女の母の従姉妹の息子である郁巳がいるというわけになる。郁巳には兄がいるのだが、大学で地方にいるため面倒が見れない。かくして、1万円で早苗は子守りを引き受けることになったのである。郁巳とは何回か顔を合わせたことはあったものの、それほど親しいわけでもない。ましてや20歳と9歳だから一回り近くも年が違うので尚更接点がない。本当は断りたかったのだが、他に誰もいないとあっては仕方がない。しかしながら・・
本当はそう言う気分じゃないのよねえ・・・。
ベッドにうつ伏せに寝転がりながら早苗は溜息をついた。何が気分じゃないって、3日前に振られたばかりなのだ。まあ、今考えればその少し前から確かになんとなく自然消滅っぽくはあったのだが。早苗の誕生日が近いので、それなりにアプローチをかけていたらとうとう振られてしまった・・というわけである。だから当然というか、どちらかといえば今の気分はむしゃくしゃ、と形容した方がぴったりなのである。
「あーあ・・・せめて合コンとか・・・そういうのに行った方が気分は晴れるんだろうけどな・・・。」
呟いてはみても実際にはそういう予定もない。しばらくごろごろとベッドに転がると、早苗はのっそりと起き上がった。
「・・シャワーでも浴びてすっきりしよ・・・。」
ゲームに飽きた郁巳が一休みしようと背伸びをすると、上から静かに下りてくる足音が聞こえた。
「あれ・・・姉ちゃんかな?」
黙って耳を澄ましていると、その足音の主は、別の部屋に入ったらしく、ドアが閉まる音が聞こえる。やがて、シャアア・・・・と水が流れるような音がかすかに耳に響いてきた。
うあ・・まさか・・シャワー・・・?
セックスは知らなくても女の裸には興味がある。そういう年頃。なんとなくどきどきとしてリビングのドアから顔だけ出してみた。
シャアアアアアア・・・・・
シャワーの音がよりはっきりと聞こえる。心なしか、石鹸のいい香りまで漂ってくるようだった。誰も他にはいないというのになぜかきょろきょろと周囲を見回しながら郁巳は頬を染めた。
覗いたら・・怒られるよな・・・・
当然といえば当然のことを考えながら、それでも吸い寄せられるようにバスルームへと近づいていく。静かにドアを開けると、曇りガラスの向こうに、肌色が蠢いているのが見えた。この向こうに裸の異性がいる。そう考えただけでなんとなくどきどきとせずにはいられない。母親の裸なら時折見ることがあるが、それ以外の異性の裸など見る機会はない。ましてや、ツルペタの同級生のものじゃなく、ちゃんとした大人の女性だ。
だ・・・だめだ・・・怒られる・・・・
そう思いながらも走り出した手は止まらない。そっとガラス戸を引き、僅かな隙間を作る。
「う・・ぅあ・・・・。」
まず目に飛び込んできたのはお湯が滴り落ちる丸いお尻。そこからずっとしなやかな細い足が伸びている。上を見たら細くしなやかな背中。やはり滝の如くシャワーの湯が流れ落ちてなんともいえない色香を醸し出している。
や・・やば・・・
半ズボンの前が窮屈になったのを感じて思わず郁巳は股間を抑えた。剥けかけの皮がパンツに引っかかり、敏感な先端が擦れて痛みさえ感じる。慌てて踵を返そうとしたところにがらっとガラス戸が開く。
「こらっ!なあに覗いてんのよ!」
上から降ってきた声に思わず首を竦める。
や・・やば・・・。
そろそろと視線を上げると、手で胸を隠すようにしながら早苗が立っていた。郁巳が思わず注目してしまったのはその股間。
・・お母さんとおんなじだ・・。
黒い茂みが覆うそこを思わずまじまじと見ていると、上から思いも寄らぬ声がかかった。
「一緒に入る?」
「え・・ええ!?」
思わず見上げると、にやにやと早苗が笑みを浮べている。
からかわれてる・・・。
そう思っても反論の言葉も出ない。黙って股間を抑えて立ち尽くしている郁巳の手を早苗が強引に掴み、トレーナーを脱がそうと上に引っ張る。
「ちょ・・ちょっ・・姉ちゃん、待ってよ。」
郁巳が情けない声をあげると、えいっとトレーナーを引き脱がして早苗が口元を引き上げた。
「おばさんにお風呂覗いてたの言いつけちゃおうかな?」
「そ・・それは・・・・。」
まごまごする郁巳の半ズボンに早苗の手がかかった。どうにも抵抗できないことを知り、郁巳は諦めたように力を抜いた。
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小学生ってこうなってるんだぁ?可愛い♪
思わず失礼なことを考えながら、早苗は今脱がせたばかりの郁巳の下半身をまじまじと見ていた。小学校3年生ではまだ毛も生えてはいない。そのくせ、興奮したのか小さめのペニスはピンと元気よく勃っていた。当然まだ皮は被っている。恥ずかしそうにしながらも郁巳の視線は、早苗の股間や胸を行き来していた。まだ股間よりも胸に興味がある年頃なのか、さっきからずっと胸をちらちらとみている。
かーわいー♪
元来、郁巳は大人しくて素直な方である。学校の成績もいいほうだと聞いたことがある。その肌はどちらかというと白くて、少し色素が薄い髪の毛の色とよくあっていた。
女の子みたい・・。
そう思いながらも郁巳をバスルームに引きずり込むと、ガラス戸を閉めてボディーシャンプーを手で泡立てる。
「え・・何を・・・。」
その様子に慌てたような声を上げる郁巳ににっこりと返す。
「洗ってあげるのよ。もちろん。」
「い・・いいよ・・僕、自分で・・」
洗うよ、まで言う間もなく泡だらけの手が郁巳の体を擦り始めた。柔らかい女性の手が、滑らかな泡に包まれて郁巳の体を辿っていく。
「う・・うああ・・っ。」
皮を被ったペニスを扱くように擦ると郁巳の体がびくびくっと震えた。皮を剥いてやると垢が溜まっているのが見えた。そこをくるっと擦って洗ってやると郁巳が泣きそうな声を出す。
「姉ちゃん・・それ・・痛いよ・・」
「でもこうやっとかないと女の子に嫌われちゃうわよ?清潔にしなきゃ。」
「ほんと?」
「ええ。」
あながち嘘ではない。時期尚早すぎるだけで。でも、それをまともに信じ込んだのか、びくびくと震えながらも我慢して洗われている。普通に直接擦られるのと違って、ぬめぬめする泡のおかげで気持ちがいいのか、よりペニスが早苗の手の中で硬くなっていった。
「ね・・姉ちゃん・・・おしっこしたくなっちゃった・・。」
情けない声で訴える郁巳にんふ、と妖しげな笑みを投げて早苗はさらにペニスを扱き上げていく。
「大丈夫。どうせしてもお風呂だし。しちゃえば?」
もちろん早苗には、その正体がわかっている。子供なりに射精が近づいてきたのだろう。未知の感覚に、「おしっこ」としか形容できないのがなんともかわいらしいではないか。
「で・・でも・・・うあっ・・。」
反論を封じるようにさらに巧みに郁巳の分身を擦りあげていく。やがてそれは手の中でびくびくと震え、一気に硬さを増した。
ぴゅ・・・ぴゅぴゅっ・・・・
どくんどくんと早苗の手の中で脈打ちながら白濁を吐き出し、それは果てた。
「うあぁ・・・・。」
情けない悲鳴をあげてそれを握りこまれたまま、郁巳はヘタッと座り込むと、そのまま本当におしっこをしてしまった。
「い・・今の・・何・・・?僕・・変になっちゃったの・・?」
「すこーし大人になったのよ。」
くすくすと笑うと、早苗は二人の体についた泡を洗い流していく。
「女の体に興味ある?」
含み笑いを含んだ問いに素直にこっくりと郁巳は頷いた。すると、早苗はくすくすと笑いながら郁巳の耳元で囁いた。
「じゃ、あたしの部屋で、続きしましょ?」
何があるのかわからないまま、郁巳は真っ赤になって頷いた。かくして、早苗は気晴らしのいい相手を確保することに成功したのである。
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誰もいないことをいいことに素っ裸で早苗の部屋に入った二人は、そのまま早苗のリードでベッドに横たわる。いや、正確には郁巳が押し倒された格好になる。早苗が郁巳の手を取って少し大きめの乳房に導く。
「触っていいのよ?」
いわれるままにおずおずとその手が乳房に触れ、さわさわと撫でる。どう触っていいのかわからないのだろう。撫でたり、時に揉んだりと単調な動きを繰り返す。そのぎこちなさが新鮮でよかったりするのだが。
「おっぱい、吸ってみたくない?」
早苗の囁きに郁巳の顔が赤くなる。
「え・・いいよ・・赤ちゃんじゃあるまいし・・・。」
おっぱいは赤ちゃんが吸うもの。郁巳の少ない性知識ではそういう構図が出来上がっていた。それに笑いを堪えながら早苗は首を振る。
「いいのよ。吸っても。お母さんのを吸ったらさすがに赤ちゃんみたいで恥ずかしいだろうけど、女の子はおっぱい据われると気持ちいいの。」
「え、ほんとに・・?」
『気持ちいい』といわれて少し意外だったのか、その目がほんの少し大きくなる。
「うん。ほんと。だから吸ってみて?」
そう言いながらも郁巳の目の前におっぱいを差し出してやる。すると、おずおずという感じで乳首を口にくわえ、遠慮がちに吸い始めた。
「ぁ・・・あん・・・。」
思わず漏れた喘ぎに郁巳の唇が離れる。
「え・・と・・ごめん・・・。」
「やめないで・・・もっと・・して・・・。」
濡れたような、切ないような声でねだる早苗に戸惑いを覚えながらも、どこかで熱が沸き起こるのを感じて郁巳は再び乳首を咥えてちゅうちゅうと吸った。
ちゅちゅ・・・ちゅうう・・・
ただ吸うだけの拙い愛撫。それが実に新鮮で早苗はじっとりと自分の股間が濡れだすのを感じていた。
「ねえ・・吸いながら舐めて・・。」
素直な郁巳は早苗の求めに素直に応じて舌を使う。
「ふぁん・・・。」
喘ぎながら早苗が郁巳の頭を抱きしめると、半ば胸に埋もれるようになってしまう。
「ね・・姉ちゃん・・苦しい・・。」
「ぁん・・ごめん・・。だって・・気持ちいいんだもの・・。」
仄かにぽやんと染まった頬でそう言われると、郁巳にはなんだか早苗がかわいらしく見えてきてしまった。
もっと悦ばせたい・・。
それは男の本能か。一生懸命乳首を吸い、舐めたてると早苗の喘ぎがさらに甲高いものに変わる。
「ん・・郁巳君・・・ここ・・さわって・・・。」
片方の胸を揉んでいた手を導かれ、茂みのもっと奥へと触れさせられる。
「うぁ・・・。姉ちゃん・・・漏らしたの・・?」
そこは熱くぬるぬるとした液で満たされていた。人の体とは思えないほどに熱くて思わず手を引っ込めそうになる。
「違うの。郁巳君がしてくれたのが気持ちよくてこんな風になっちゃったの。女は感じて気持ちよくなるとこうなるのよ。」
微笑んで説明しながら身を起こすと、ベッド体操座りに腰掛け、大きく足を開いて秘裂を露にする。
「す・・ご・・・。」
始めて見た女性のそこに思わず食い入るように見てしまう。ぬめる液に光り、襞がひくひくと物欲しげに蠢いていた。
「郁巳君、セックス知ってる?」
その問いに素直に首を横に振る。
「じゃあ、赤ちゃんがどうやってできるかは?」
その問いには首を傾げてみせるが、やっぱり首を横に振る。
「じゃあ、教えてあげるね。」
と早苗は自分の指で襞をくつろげた。自分のやっている行為で興奮しているのか、その頬は紅く染まり、愛液がますます染み出してシーツに染みを作る。
「姉ちゃん・・凄い・・濡れてる・・。」
ストレートな表現に頬を染めながら膣を指差し、
「ここにね。おちんちんをいれて、さっきみたいに射精・・精液を出すと女の子のおなかの中で卵とくっついて赤ちゃんができるの。」
「ここは?」
と郁巳の指が尿道をつんとつついた。
「そこはおしっこの穴。」
「じゃあ、ここは?」
と硬く立ち上がりかけた突起をつつかれてぴくんと早苗の体が震えた。
「ぁんっ。」
「あ・・ごめんっ。」
慌てて謝る郁巳の手をそこに触れさせながら早苗は微笑んだ。
「そこはクリトリスって言って一番気持ちいいところなの。でも、凄く敏感だから優しく触らないと痛いの。触ってくれる・・?」
催眠術でもかけられたように郁巳はうんと頷いた。そのまま指で柔らかく摘むと、そっと撫でるようにクリトリスを擦る。
「あ・・・ぁん・・いい・・・・・。」
なんだか物足りないような優しさだが、それがまたなんともたまらない。早苗の頭の中で自分好みに育てようかしらなどという不埒な考えが沸き起こる。
「ねえ、二人で一緒に気持ちよくならない?あたしだけ気持ちいいのも申し訳ないし。」
熱のこもった瞳での早苗の提案に、郁巳は首をかしげた。
「二人で?どうするの?」
その問いに早苗はにっこり笑うと郁巳を押し倒し、郁巳の顔の上に跨った。そして自分は元気よく立ち上がった郁巳の分身に唇を寄せる。
「今言ったところを優しく舐めて?あたしも舐めて気持ちよくしてあげる。」
「え・・?」
おしっこをするところ・・という意識があってなんとなく躊躇していると、なんとも言えず柔らかい感触が郁巳のペニスを包み込んだ。
「うわっ・・。」
びっくりする間もなくぞくぞくと腰が震えてまたあの感覚が迫ってくる。
「ね・・姉ちゃん・・出ちゃう・・出ちゃうよ・・・。」
焦って訴えるのに早苗は一向に唇を離そうとはしない。それどころか、くるくると先端を舐め上げてあろうことかそれを柔らかく吸われてしまった。
「う・・うあああっ!」
あっという間の出来事だった。口の中に出した『せいえき』を早苗がごくりと飲み込むのを利いて郁巳は慌てた。
「わ・・姉ちゃん・・汚いよ・・ご・・ごめん・・。」
早苗は軽く指で口元をぬぐって微笑んだ。
「汚くなんかないわよ?それに、謝る必要もないの。大人になったら我慢できるようになるから。」
「ほ・・ほんと・・?」
郁巳の問いに答えることなく、再びペニスが温かいものに包まれた。負けじと郁巳も目の前の襞に舌を這わせる
言われた通りに突起を唇に挟み、舌で優しくなでると早苗の腰が震えて浮き上がりそうになる。
「あ・・ぁあん・・郁巳君・・上手・・。」
いつしかそこが排泄口に近いことも忘れて、郁巳は舐めしゃぶり、愛液を啜った。熱心にやればやるほどに早苗は反応し、自分への愛撫がおろそかになる。早苗の口の中で粗相をしないためにも、一生懸命責めるのが良策だと考えて郁巳は熱心なクンニを繰り返す。徐々に愛液の量が増え、郁巳の顔を容赦なく汚していくが全く気にはならなかった。やがて、早苗の腰が今までにないほどびくびくと跳ね、体に力が入る。
「あ・・ああ・・・も・・だめ・・・っ!」
夢中になっていた郁巳は早苗の変化に気づけずに股間に強く吸い付くと、どろりとした液体が溢れて思わず飲み込んでしまった。
「あああっ!」
それと同時に早苗の体が激しくびくんびくんと跳ねる。驚く郁巳をよそに、がっくりと早苗は力を失った。
「ね・・姉ちゃん・・・?」
慌てて郁巳が声をかけると、とろんとしたように早苗は目を開いた。
「いやぁん・・小学生にいかされちゃったぁ・・・。」
郁巳があっけに取られていると、早苗の愛液で汚れた顔を早苗の舌がぺろぺろと舐めていく、その猫のような仕草に思わず首を竦めて
「姉ちゃん・・擽ったいよ・・。」
思わず笑いそうになる郁巳を再び押し倒すと、今度は郁巳の腰のあたりに跨った。
「もっと、気持ちよくしてあげるね。」
にっこり微笑んでそういうと、硬く立ち上がったペニスを自らの膣に収めていく。
「え・・あ・・だって・・赤ちゃん・・。」
「大丈夫。郁巳君、まだ子供だから。」
早苗のその言葉になんだかちりちりと胸が焼け付くような感覚を覚えながらも蠢く襞に捕らえられるような感覚に飲み込まれていく。
「うあ・・姉ちゃん・・すぐ出ちゃう・・・。」
郁巳の叫びにも構わずに早苗は腰を動かしていく。小さめだと思っていたが、入れてみると結構感じる。
もっと・・大きくなるのかな・・。
ぼんやりとそんなことを考えながら、彼氏にもしたことがないほど激しく腰を上下させた。
「あ・・姉ちゃん・・ね・・・姉ちゃんっ!」
初めての性行為に幼い性感がそう耐えられるわけもなく。ものの1分ほどで今までとは比べ物にならないほどの快感に包まれると、郁巳はあっけなく果てた。
「は・・はぁ・・はぁ・・・。」
「気持ちよかった?」
くすくすと笑う早苗に郁巳はぼんやりと頷く。気力を根こそぎ持っていかれたような気分だった。
ベッドサイドに腰を下ろし、そんな郁巳を見ながら早苗はくすりと笑った。
「もっと大人になって、いい男になったらまた相手してあげる♪」
その日から、郁巳が日々精進したのは言うまでもない。