り
もう、やめてくれ。
「じゃーなっ詩女、礼の件は後日!」
「......」
ありもしない後ろ髪を引かれる思いだったのであろうが、なんとか物欲が勝ったらしく、詩女は去って行った。
次に会う時が恐いが、とりあえず今だけでも嵐はさった。
「パパー?」
しかし、何だな、詩女も昔は物でつられる女じゃなかったんだけどな。
「お前、ブランド物の装飾品やるから、俺の元から去れって言われたらどうする?」
「そんなの決まってるよ。
なんとも、分かりやすいヤツ。 でも、ま、喜んでいいんだろうな。
多分。
おわり、