り
私は、生きるって...なんつーっ、身勝手な。 しかし、あの目は本気だ。
思い出さざるおえまい。
かつての、俺を中心にした、雪之絵真紀と詩女の三角関係を。 しかし、あの時は詩女にのみ肩入れすればよかった。
だが、今回は、
「ぱぱーーっ!!」
「何で黙ってるのー!?パパにとって私って本当に邪魔者なのーーっ!?」
やばい! 何時の間にか命が演技でなくなっている!!
しかし、...
ごん、ごん、ごん、ごん、
落ち着け、京次。
たしかに、今までにない大ピンチだ。過去の俺ではこの状況を打開する案は浮かばなかっただろう。
ぎゅっ
「馬鹿だな、俺が命を邪魔になんて思っているわけないだろー?」
お前、言い過ぎだぞ!!命は俺の大切な娘だっ!!」