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「...この男、強いわね。」
「そうか?」
「ええ、もっとも、どれほどのレベルかは解らないけどね。」
サラメロウは、陸刀アケミが、皆月京次が皇金と同レベルだと言っていたのを思い出す。 まったく、見る目がないとしか思えない。
「小判ザメ、やっぱコイツ殺すわ。」
「いいのかい?」(陸刀アケミに、殺すなと言われたろ?)
「私は、既に一回、この任務失敗しているのよ。」
サラメロウが、一週間前に皇金と太郎を連れて学校を襲い、そして失敗して逃げ帰ってきた事は、小判ザメも知っている。
「今回失敗したら、さすがに私は処刑されるからね。 そう甘い事も言ってられないのよ。」
「成る程。 確かに、(陸刀アケミはともかく)鳳仙の連中が黙っていないだろうな。」
「そう言う事。」
サラメロウの言った事に嘘はない。
今回、再び任務が失敗に終われば、サラメロウは鳳仙家によって処刑されるだろう。
しかし、今のサラメロウは、そんな事どうでもよかった。 ただ、皆月京次を殺す理由をこじつけたに過ぎない。
問題の答、その二、おわり。