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「ん?」
マルキーニが、何かに気が付いて視線をそらす。
オシッコと愛液に濡れて、先ぼど脱がしたカズ子のスカート。 そのポケットの部分が、とても強い光を放っていた。
輪切りにされた屍の体が舞い散る中、タケ子こと陸刀加渓の青い目がマルキーニに向けられる。
思わぬ事態の発生に、マルキーニも相当慌てたのだろう。 この時、カズ子の体に自由が戻った。
弾かれた様に体を跳ね上げて起き上がり、脱がされたスカートから青く光る水晶玉を取り出す。
加渓と自分を繋げる大切な道具。 この水晶玉の確保は全てに優先されるのだ。
「凄いねーっ。でも、お姉ちゃん誰?」
場違いとしか思えないマルキーニの言葉を、加渓はまったく意に返さず斬馬刀を振り上げた。 今のカズ子なら、加渓の行動を止める事は出来るが、そんなつもりは更々ない。