この当時、雪之絵真紀は、女一人が住むには大きすぎる洋風の屋敷に住んでいた。
夕方、シャワーを浴びていると、脱衣所で蠢く何者かの姿をガラスごしに見つけた。 風呂場に入る前に脱いだ下着を鼻に付け、深呼吸をしている男の子。
まだ中学生になったばかりの、鳳仙圭だった。
京次との再会を目前に控え、とても機嫌の良い雪之絵真紀は、軽くオシオキするだけで許してやる事に決めた。
「うっ!」
ひっぱたかれた頬を、青紫に染めた鳳仙圭がうめく。
イチモツを咥えてから、ほんの数秒たらず。 随分と解りやすい反応を見せた鳳仙圭は、うめき声と共に、雪之絵真紀の口の中に精液を吐き出した。
ショタに、まるで興味の無い雪之絵は、そんな鳳仙圭に頼りなさしか感じずに、縮こまったイチモツから口を離す。
そして、かつて無い快感に朦朧とし続ける鳳仙圭の唇に、精液を口に含んだまま、自分の唇を押し当てた。
ぐっと、頬に力を入れて、精液を送り返す。
雪之絵真紀の柔らかく湿った唇の感触を味わう間もなく、口の中に、己の精液の味が広がる。
小便をする場所から吐き出された、臭くて汚い液体を口の中に流し込まれ暴れるも、雪之絵真紀を子供の力で跳ね除けられるはずがない。
散々騒いでも、まったく微動だにしない雪之絵真紀に観念したのか、ゴクリと喉を鳴らして、己の子種を飲み干した。
完全に飲み干したのを確認するように、鳳仙圭の口内を舌で舐め上げた後、雪之絵真紀は唇を離した。
「ゲフッ、ゲホッゲホッ!」
途端に仰向けになって咳き込む姿を見ながら、雪之絵真紀は笑いながら立ち上がる。
「はい、オシオキ終了。」
雪之絵真紀が、子供の頃から親元を離れ、別荘に一人で住んでいるのを、鳳仙圭は知っていた。