勿論、鳳仙圭はその後も、雪之絵真紀恋しさに、別荘へ忍び込んだ。
下着は勿論、寝室に落ちている長い髪の毛や、雪之絵真紀一人しか使わないトイレにさえ興味を持った。
そんなある日、鳳仙圭は目撃する。
鉄の扉に仕切られた地下室の中に、雪之絵真紀が男達と入って行く。
嫉妬というドロドロした気持ちで、雪之絵真紀が地下室から出てくるのを、同じ地下にある倉庫の中で待ち続けていると、夜も更けた頃になって、雪之絵真紀はたった一人で地下室から出て来た。
その時の雪之絵真紀の表情は、今でも鮮明に憶えている。
当時、誘った男達への雪之絵真紀の行為は、完全な拷問であった。
それを知らない鳳仙圭は、地下室で、どんな乱交が行われたのか、どうしても知りたいという衝動に負けて、雪之絵真紀がいなくなった後の地下室に進入した。
両手を使わなければ、とても開けられない重さの鉄の扉で仕切られた地下室。
その中は、真っ暗で、物音一つ聞こえない。
恐々、部屋の奥へすり足で進んで行くと、部屋の中頃で、爪先に何かが当たった。
戦々恐々ながら、何だろうと、目を凝らしてみる。
「!」
それは、全裸で倒れている男だった。 雪之絵真紀と一緒に、この地下室に入った男の中の一人だろう。
死んでいるのかも、生きているのかも解らない。
恐れをなした鳳仙圭が、逃げようと背を向ける。
しかし、踵を返したその足を、今まで倒れていた男の手が握り締めた。
「!!」
人間の物とは思えないうめき声を上げて、鳳仙圭を引き摺り倒す。 まだ中学に上がったばかりの鳳仙圭は抵抗も出来ずに男に組み敷かれた。
自分に何が起きているのか、まったく理解出来ない鳳仙圭は、着ている物を剥ぎ取られながら泣き喚いた。
しかし、それは、他の男達を呼び寄せる結果となる。
地下室に残された男は、三人。 それら全員が鳳仙圭に襲い掛かる。
まず、いきり立った肉棒を肛門に挿し込まれ。 その後、すぐに、同じ物を口にねじ込まれた。
そして、激しすぎるピストン運動。
最後の一人は、他の二人とは逆に、鳳仙圭の縮こまったイチモツを弄っている。
ここまで来て、ようやく夜目が効いて来た鳳仙圭は、自分を恥辱する男達も、おぼろげながら見えて来た。
正常ではない生き物は、慈悲や良心など皆無。 嫌がり振り回した鳳仙圭の両腕を、肘からへし折り。 限界以上に開かれた股関節は脱臼した。
そして、最後の抵抗として、噛み付いたイチモツ。
正常ではない生き物は、拳を何度も振り下ろし、鳳仙圭の顎は割れた。
その日の深夜に始まった男達の宴。
雪之絵真紀が、地下室の異変に気が付くのは、次の日の朝の事である。