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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

 高森夕矢、皇金を初めとする他の陸刀ヒットマンは勿論、死体までもが、朱吏陽紅の動きに見入ったかのような錯覚を起こさせた。

 瞬時に繰り出された八方への攻撃は、死体の胸と腰を寸分の狂いも無く打ち砕いた。

 肢体の基点を破壊された以上、マルキーニがどんなに頑張った所で、死体は、さながら軟体動物のごとき動きしかしてくれないだろう。

 皇金のように、生まれつき己の身体能力に優れている訳でもなければ、他のヒットマンの様に、得意な武器を操る訳でも無い。

 しかし、それでも、陸刀家ヒットマンの中で最強なのがこの男。

 それも、他のヒットマン達など、足元にも及ばないレベルで、ナンバー1である。

 惜しむらくは、中国にいる彼に伝わるはずの日本の情報を、鳳仙圭が故意に塞き止めていた事だ。

 現在まで、陸刀家の事を何も知らずに修行を続けていた朱吏陽紅が帰国したのは、つい最近である。

 その帰国の理由にしても、かつての兄弟子でありライバルでもあった男が鳳仙家に雇われたと聞いたからなのだ。

 朱吏陽紅がいれば、アケミを含めた陸刀のヒットマンは、こんな悲惨な状態にはなっていなかっただろう。 それが自分自身解るからこそ、今回の戦いに対する決意は、並々ならぬものがある。

「アケミを救い出せば、他の連中も救われるんだ。」

「殺しはしない。 しかし、戦いが終わるまでは眠っててもらうぞ?」

し、

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し、

最終話、(その十一) 終、 


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