クレイモア 

雪之絵の中に、ありったけの精液を放出した後、半ば意識も消えかけて転がっていたが、すでに服を着た雪之絵に起こされて我に帰った。

着衣も直されており、手足の束縛も解かれていたので、俺はヨロけながら立ち上がる。

「満足した?」

雪之絵の笑顔。この女、あれだけの事やっといて、こんな事ぬかしやがる。しかし、足腰立たなくなっている俺に対し、雪之絵はピンピンしている。とても今は対抗出来そうに無い。

苦虫を噛みしめて目を逸らした俺は、妙な異臭に気がついた。

舌の奥に指をつっこまれる様な異臭、これは精液の匂いだ。狭いとはいえ、体育倉庫の中一杯に充満している。

俺の一発目は、ほとんど雪之絵が飲んでしまったし、二発目は膣の中だ。...ちっ、

俺は横で転がっている君寧明人等三人に目を向けた。

すすり泣く三人。みんな一様に足をモゾモゾと動かしている。

「....この状態で、イっちまったのか。」

「あはははは、失禁、失禁!」

「....縄、解いてやるか。」

近ずきかけた俺の手を、雪之絵が引っ張る。

「なんだよ。」

「必要ないわ、明日になれば誰か来るでしょ?」

血も涙もないその言葉に、縛られた三人は「うーうー」唸り声を上げて抗議した。

いかに言っても哀れでならない。こんな姿、誰かに晒されれば、俺なら生きちゃいない。しかしだ。

「さ、帰ろ。」

すまん、今の俺は、雪之絵に逆らえる状態ではないのだ。君寧明人と二人の仲間たち、ひとまず成仏してくれ。

俺は心の中で手を合わせた。


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