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クレイモア

屑男 撲滅抹殺委員会!

−前へ歩く−

「右腕の液体と、」

「左腕の液体。 これらを、霧状にして混ぜるだけで、人間を焼死させられる炎を造れます。」

を、これらを、これら

「こうやって、ぶつけ合って武具を壊し、液体のまま混ぜ合わせれば...」

「爆発、炎上します。」

「そんなこと!!...」「高森夕矢。」

「!」

「その娘がそれを行わなければ、ここにいる全員が死ぬ。」

「...」

「彼女を止める資格があるとすれば、それは、代わりにエデンの父親を倒せる者だけだ。」

「お前に、それが出来るのか?」

「でも、何も自爆する必要は無いでしょう!? 投げつけるとか...」

 言いながら、滑稽であると自分でも思った。 目にも止まらぬ動きを見せるエデンの父親。 ただ投げつけだけならば、避けるも受け止めるも容易だろう。

 次に思い立った案を言葉にする前に、皇金が先手を打つ。

「お前が代わりに行おうなどと言うなよ? この娘は、訓練されているから溶液を上手く混ぜられるのだ。 ぶっつけ本番で成功させられると思うな。」

 青ざめた高森であったが、今の言葉の意味を理解して、ヒットマン達が殺された時よりも大きな怒りを覚えた。

 拳を握り締めて、皇金を睨みつける。

「...あなた達は、こんな女の子に、一体何を教えこんでいるんです?」

「高森君?」

 自分の名前を、意外な人物から呼ばれた高森は、思わずその人に顔を向ける。 

 勿論、それは赤い髪の少女だ。

 赤い髪の少女は、自分が言葉にした名前が間違っていないのを理解して、ニコリと笑う。

「アケミを責めないでね? 自爆用のアイテムは、陸刀の女達だけが持っているのだけど、それは元々特攻する為のものでは無いから。」


「女が負けたら、殺される前に犯されるんだって。 そんなマネされるぐらいなら、自爆して果てた方が良いって、アケミが言ってた。...私もそう思う。」


「だから今回は、私が間違った使い方をするだけ。」

「責められるべきなのは、私なの。」


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